桜新町

弊社ランディックスがある桜新町は八重桜とサザエさんの街として知られています。
二子玉川と三軒茶屋の間にある桜新町ですが、東京で最初に近代的な宅地分譲が始まったのはここからということです。
三軒茶屋、駒沢大学、二子玉川など、東急田園都市線の他の駅からすると地味な印象のある桜新町。
ランドマークがあるわけでもありませんが、この街の静かで、穏やかな佇まいは、この地に長らく住んだ長谷川町子さんが描く、サザエさんの時代の良き住宅街。
この街のすばらしい住み心地を探ってみましょう。

桜新町古今東西

新町の名は、この一帯が1658年 から1660年に開拓された農地で、武蔵国荏原郡世田ヶ谷村(彦根藩領)より分村し、世田ヶ谷新町村と名づけられたことに由来します。新町は、1912年から1913年にかけて、東京信託株式会社(現・日本不動産)により、関東初の高級別荘用地である「新町分譲地」が造成され、その際に現在の深沢七丁目・深沢八丁目に当たる開発地の通りにソメイヨシノの並木が設けられました。桜新町の名称は、1968年に旧町名「新町」に「桜」を冠して桜新町となりました。

集団就職ブーム発祥の地

高度経済成長期の真っ只中で人手不足に悩んでいた1952年頃、各店舗ごとに求人募集要項を作り、地方に向けて積極的に働き手を求めることを桜新町商店会が発案し、商店街ぐるみで渋谷公共職業安定所経由で新潟県に申請を出したところ、当時の世相で「金の卵」と形容された若者たちがこぞってこれに応え就職することとなりました。これがモデルケースとなり、その後の集団就職ブーム到来の先駆けとなりました。

サザエさんの街

昭和期、当地域に漫画『サザエさん』の原作者・長谷川町子が居住していました。
桜新町一丁目の長谷川町子美術館では、『サザエさん』の原画が展示されているほか、長谷川姉妹所蔵の美術収蔵品展示が行われています。桜新町駅と美術館を結ぶ商店街通りが「サザエさん通り」と名づけられ、公共スペースのあちこちにサザエさんのイラストが施されるなど、「サザエさんの町」として親しまれています。
サザエさん通りを南に15分ほど行くと日体大が左手に見えます。
桜新町駅は日体大世田谷キャンパスの最寄駅であり、箱根駅伝の時期になると商店街をあげて応援する様子も見られます。

ボロ市

ボロ市は1578年に小田原城主北条氏政がこの地に楽市を開いたのが始まりで、世田谷を代表する伝統行事として400年以上の歴史があります。
最初は古着や古道具など農産物等を持ち寄ったことから「ボロ市」という名前がついたとされていますが、現在では骨董品、日用雑貨、古本やを売る露天もあり代官屋敷のあるボロ市通りを中心に約700店の露天が所狭しと並び、毎年多くの人々で賑わいます。
せたがやボロ市保存会によって主催され、毎年1月15・16日と12月15・16日の午前9時から午後9時まで開催されています。なかでも1975年から発売されている「代官餅」はボロ市の会場でしか製造・販売されないこととその味の評判から、昼食時には購入のために1時間以上並ぶことも珍しくありません。

おすすめスポット

桜とサザエさんで有名な街、桜新町。そんな桜新町の桜やサザエさんだけではない魅力を紹介します。

桜新町商店街
桜が咲く街、サザエさんがいつも微笑んでいる街、人情豊かな街、それが桜新町商店街です。

桜新町の駅周辺に広がる桜新町商店街は、駅前通りとサザエさん通り、2本の通りからなり240軒余の商店が並んでいます。
40年以上の歴史を持つ店も少なくなく、どのお店にも自慢の逸品があり、商店街のあちこちで迎えてくれるサザエさんや磯野家の人々とともに人情味あふれる商店街のあたたかみを感じることができます。
桜の街として有名な桜新町には千数百本の桜がありますが、駅前通りに広がる八重桜の並木は春になると満開の桜が出迎え、訪れる人々の目を愉しませてくれます。
サザエさん通りは電柱と電線が地下化され、ゆったりとした広い歩道でお買い物を楽しむことができます。毎年、春のさくらまつりや夏のねぶた祭が開催され全国から訪れる人々で賑わいます。また、商店街の一角には長谷川町子美術館があり、貴重なサザエさんの原画などを見ることができます。

世田谷区立中央図書館と駒沢給水所
資料豊富な中央図書館と都内にある満天の星空、そして現代に残る大正の面影

桜新町の駅から徒歩10分ほどの場所にある世田谷区立中央図書館は、どのジャンルも資料が充実しており、さすが中央図書館といったところです。
建物自体は3階まであり、そのうち図書館は1階の南側と地下1階全体となっています。図書館内のフロアは、1階が児童コーナー、CD・カセット、文庫・新書、新聞、小説・文学、家事関連本、芸術・スポーツ、外国語図書。それ以外の資料やネット閲覧PCは地下1階になります。持参PCが使用できる席もあり、雑誌コーナーも充実しているので、お子様と一緒にゆっくりと過ごすのも良いのではないでしょうか。また、「世田谷ライフ」や、世田谷区が掲載されているガイド本なども多く所蔵しているので、本格的な歴史調べだけでなく、気軽に地域情報を仕入れるのにも適しています。
1階の北側にはプラネタリウムが併設されているので、星空に癒されにおでかけしてみるのもよさそうです。
そして世田谷区立中央図書館のほど近くにある穴場スポットが駒沢給水場です。大正12年に竣工されたこの塔は当時の渋谷町(現在の渋谷区)に向けた飲料水を供給するために建設されました。用途は水を貯めるためのものですが、外観は古典主義的な趣向を取り入れた装飾的なものです。この西欧の中世風の独特な意匠は王冠を連想させ、「丘上のクラウン」とハイカラに呼ばれたそうです。
現在、給水所は震災時に飲料水を供給する応急施設となっており、駒沢給水所は無人管理で立ち入り禁止になっていますが、外からもその荘厳な姿を垣間見ることができます。また、「駒沢給水塔風景資産保存会」(愛称『コマQ』)による見学会も定期的に開催されているので、そちらもあわせて近代水道文明の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

松陰神社と羽根木公園
吉田松陰を祀る松陰神社と都内屈指の梅の名所

2015年放送の大河ドラマ「花燃ゆ」で話題になった吉田松陰を祭神として祀るのが松陰神社です。境内には学問の神として有名な吉田松陰の墓所や、久坂玄瑞、高杉晋作、木戸孝允、山縣有朋、品川弥二郎、伊藤博文など明治維新を通して近代日本の原動力となった多くの逸材を輩出させたことで有名な、山口県萩の松陰神社境内に保存されている松陰の松下村塾を再現した建物があります。
そして、桜新町から車で15分ほどには都内屈指の梅の名所としても有名な羽根木公園があります。この公園には紅白梅あわせて60種類のさまざまな梅があり、約650本もの梅を見ることができ、毎年「せたがや梅まつり」が開催されます。週末と祝日になると各種イベントがや模擬店が出て人々で賑わいます。
桜で有名な桜新町の街で、一足先に梅を堪能するのもよいのではないでしょうか。