マンション売却における価格交渉の基本
マンション売却において、価格交渉は売却成功の最終関門であり、 最も緊張感のある局面です。内覧を経て購入意欲を持った買主が現れても、 この交渉段階で適切な対応ができなければ、成約に至らないケースも少なくありません。
価格交渉の巧拙によって、最終売却価格に大きな差が生まれる可能性があります。 5000万円のマンションの場合、交渉の仕方次第で数百万円単位の違いが出ることも珍しくありません。 この章では、まず価格交渉の基本的な考え方と準備について解説します。
価格交渉と条件交渉の違い
マンション売却における交渉は、大きく分けて「価格交渉」と「条件交渉」の2つに分類されます。 多くの売主様は価格交渉にのみ注目しがちですが、実は条件交渉も同等以上に重要です。
| 交渉の種類 | 主な内容 | 重要度 |
|---|
| 価格交渉 | 売却価格の決定、値下げ要求への対応、 カウンターオファーの提示 | 非常に高い |
| 条件交渉 | 引き渡し時期、瑕疵担保責任、 付帯設備の取り扱い、手付金の額 | 高い |
これら2つの交渉は相互に関連しており、「価格は希望通りだが引き渡し時期が合わない」といった理由で 成約に至らないケースも多々あります。したがって、価格と条件を総合的に判断し、 バランスの取れた交渉を行うことが成功の鍵となります。

ランディックスアドバイザーからのワンポイント
「交渉では『価格だけで判断しない』ことが重要です。 例えば、200万円の値下げを受け入れる代わりに、引き渡し時期を3ヶ月延ばしてもらえば、 その間の家賃相当額を考慮すると実質的な損失は最小限に抑えられます。 このようなトータルでの損得計算が、交渉成功の秘訣ですよ」
市場価格の把握と交渉の準備
価格交渉を有利に進めるための第一歩は、正確な市場価格の把握です。 自分のマンションが「いくらで売れるのか」という相場観を持たずに交渉に臨むことは、 地図を持たずに航海に出るようなものです。
市場価格調査の4つのステップ
- ステップ1:同じマンション内の成約事例を確認
同じ建物内で最近売却された部屋の価格は、最も参考になるデータです。 階数や方角、リフォーム状況などを考慮して比較しましょう。 - ステップ2:近隣の類似マンションの相場を調査
築年数、駅からの距離、面積が近いマンションの売却価格を複数チェックします。 SUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトで確認できます。 - ステップ3:AI査定を活用する
ランディックスでは無料のAI査定サービスを提供しています。 最短1時間で、膨大なデータベースを基にした客観的な査定価格が分かります。 詳しくはAI査定完全ガイドをご覧ください。 - ステップ4:複数の不動産会社に訪問査定を依頼
最終的には、プロの目で実際にマンションを見てもらい、 詳細な査定価格を出してもらうことが重要です。 3〜5社程度に依頼すると、適正価格の範囲が見えてきます。
東京23区のマンション価格推移

これらの調査を通じて、自分のマンションの「最低売却価格」「希望売却価格」「上限価格」の3つの価格帯を設定しておくことが重要です。
交渉を有利に進める事前準備
交渉の成否は、事前準備で8割が決まると言われています。 どんなに交渉術に長けていても、準備不足では良い結果は得られません。 この章では、交渉前に必ず行うべき準備事項について詳しく解説します。
売却希望価格の設定方法
売却希望価格の設定は、マンション売却における最重要判断の一つです。 高すぎれば買主が現れず、低すぎれば損をします。 適正な希望価格を設定するためのフレームワークをご紹介します。
3段階価格設定法
| 価格レベル | 設定基準 | 役割 |
|---|
| 上限価格 | 市場相場の105〜110% | 最初の提示価格。交渉の余地を持たせつつ、 高値で売れる可能性も残す |
| 希望価格 | 市場相場の98〜102% | 実際に成約を目指す価格。 この価格で売れれば満足できるライン |
| 最低価格 | 市場相場の92〜95% | これ以下では売却しないと決める価格。 交渉の最終防衛ライン |
この3段階の価格を事前に設定しておくことで、交渉中に冷静な判断ができます。 特に重要なのは「最低価格」を明確に決めておくことです。 これがないと、交渉の場で判断に迷い、本来売るべきではない価格で手放してしまうリスクがあります。

価格設定の実例アドバイス
「例えば、査定価格が5800万円のマンションの場合:
上限価格:6200万円(提示価格)
希望価格:5800万円(目標成約価格)
最低価格:5400万円(これ以下では売らない)
このように設定しておけば、交渉で最大400万円の値下げ余地を持ちながらも、損失を最小限に抑えられます」
交渉材料の整理
価格交渉では、自分のマンションの「強み」を明確に伝えることが重要です。 そのためには、交渉材料を事前に整理し、すぐに提示できる状態にしておく必要があります。
効果的な交渉材料チェックリスト
- 立地の優位性
- 駅からの距離(徒歩5分以内なら大きな強み)
- 周辺環境(学校、病院、商業施設へのアクセス)
- 将来の再開発計画(資産価値の上昇見込み)
- 建物・設備の優位性
- 築年数が浅い、または大規模修繕済み
- 最新設備(床暖房、ディスポーザー、宅配ボックス等)
- セキュリティ(オートロック、防犯カメラ、管理人常駐)
- 室内の優位性
- リフォーム・リノベーション履歴
- 日当たり・眺望の良さ
- 角部屋、最上階などの希少性
- 管理状況の優位性
- 修繕積立金の潤沢さ
- 管理組合の健全性
- 共用部分の清潔さ・美観
これらの交渉材料は、単に口頭で説明するだけでなく、書類や写真で視覚的に証明できるよう準備しておくと、 説得力が格段に増します。
相場データの収集
交渉において「感覚」ではなく「データ」に基づいた主張をすることが、 買主を納得させる最も効果的な方法です。以下のようなデータを収集・整理しておきましょう。
収集すべき相場データ一覧
- 同一マンション内の成約事例
可能であれば直近1年以内の事例を3件以上 - 近隣類似マンションの売出価格
現在売りに出されている競合物件の価格帯 - エリアの平均坪単価推移
過去3〜5年間の価格トレンド - レインズでの成約価格データ
不動産会社経由で閲覧可能な実際の成約価格
購入希望者の心理を理解する
価格交渉を成功させるには、相手(購入希望者)の心理を理解することが不可欠です。 買主がどのような心理状態で交渉に臨んでいるのかを知ることで、 より効果的な対応が可能になります。
購入希望者のタイプ別特徴
購入希望者は大きく3つのタイプに分類でき、それぞれ交渉スタイルが異なります。
| タイプ | 特徴 | 交渉パターン | 対応方法 |
|---|
| 実需型 | 自己居住目的 感情的判断が多い | 「この家が気に入った」という感情が先行 多少高くても購入する可能性あり | マンションでの生活イメージを 具体的に伝える |
| 投資型 | 投資・賃貸目的 論理的判断 | 利回り重視 シビアな価格交渉を仕掛けてくる | 数字・データで 物件価値を証明 |
| ハイブリッド型 | 居住+資産価値重視 バランス型 | 感情と論理の両方を考慮 適正価格での取引を望む | 感情的魅力と 論理的価値の両方をアピール |
内覧時の様子や質問内容から、購入希望者がどのタイプかを見極め、 それに応じた交渉戦略を取ることが重要です。
交渉における心理戦略
価格交渉は、ある意味で「心理戦」の側面があります。 以下の心理学的テクニックを知っておくと、交渉を有利に進められます。
交渉で使える心理テクニック
- アンカリング効果
最初に提示した価格が基準(アンカー)となり、 その後の交渉に影響を与える心理効果。 やや高めの価格を最初に提示することで、 値下げ後の価格が妥当に見える効果があります。 - 希少性の原理
「他にも検討している方がいる」「この条件は今だけ」といった 希少性を感じさせることで、購入意欲を高める効果。 ただし、嘘は厳禁です。 - 返報性の原理
こちらが譲歩すれば、相手も譲歩してくれる可能性が高まる心理効果。 小さな譲歩から始めて、段階的に交渉を進めるのが効果的です。 - フレーミング効果
同じ内容でも表現方法で印象が変わる効果。 「300万円値下げ」ではなく「市場相場より200万円安い」と表現するなど、 ポジティブなフレーミングを心がけます。

心理戦略の実践例
「購入希望者から『5500万円なら買いたい』と言われた場合、 すぐに『分かりました』と承諾するのではなく、 『正直厳しいですが、お気に入りいただけたようなので、5650万円ではいかがでしょうか』 とカウンターオファーを出すことで、最終的に5600万円前後での合意に持ち込める可能性が高まります」
実践的な価格交渉テクニック
ここからは、実際の交渉場面で使える具体的なテクニックを、 場面ごとに詳しく解説していきます。
初回オファーへの対応方法
購入希望者からの最初のオファー(購入申込)は、交渉の起点となる重要な瞬間です。 この対応次第で、その後の交渉の流れが大きく変わります。
初回オファーへの対応4ステップ
- ステップ1:即答しない
どんなに良い条件でも、その場で即答するのは避けましょう。 「検討させていただきます」と一旦持ち帰ることで、 こちらに交渉余地があることを示します。 - ステップ2:オファー内容を詳細に確認
価格だけでなく、手付金の額、融資特約の有無、 引き渡し希望時期など、すべての条件を確認します。 - ステップ3:事前に設定した価格帯と照合
オファー価格が、自分が設定した「上限・希望・最低」の どのレンジにあるかを確認し、対応方針を決めます。 - ステップ4:24時間以内に回答
時間をかけすぎると買主の熱が冷めるリスクがあります。 基本的には24時間以内、遅くとも48時間以内に回答しましょう。
| オファー価格 | 判断 | 推奨対応 |
|---|
| 希望価格以上 | 即承諾してOK | 多少の条件交渉の余地を残しつつ、 基本的には承諾する |
| 希望価格の95〜100% | 交渉の余地あり | 若干の価格引き上げ、または 条件面での譲歩を求める |
| 最低価格〜希望価格の95% | 慎重な交渉が必要 | カウンターオファーを提示し、 希望価格に近づける努力をする |
| 最低価格未満 | 原則として拒否 | 丁寧に断るか、 大幅に引き上げたカウンターを提示 |
値下げ要求への対処法
値下げ要求は、ほぼすべての価格交渉で発生します。 重要なのは、「どう値下げするか」ではなく「値下げの妥当性をどう判断するか」です。
値下げ要求への対応フローチャート
- ステップ1:値下げ理由を確認
「なぜその価格なのか」理由を聞きます。 合理的な理由(近隣相場との比較など)がある場合と、 単なる希望である場合では対応が変わります。 - ステップ2:譲歩の代償を提示
値下げに応じる場合でも、無条件ではなく 「この価格なら引き渡しは1ヶ月早めてほしい」などの 交換条件を提示します。 - ステップ3:段階的譲歩
いきなり大幅に値下げするのではなく、 「まず100万円下げて、それでも厳しければ再検討」 といった段階的アプローチを取ります。 - ステップ4:最終ラインを明示
「これ以上は難しい」というラインを明確に伝え、 買主に決断を促します。

値下げ要求への効果的な返答例
「『5800万円から5500万円への値下げは正直厳しいです。 ただ、大変お気に入りいただいているようですので、 5700万円であれば前向きに検討させていただきます。 その代わり、引き渡し時期を当初の3ヶ月後から2ヶ月後に早めていただくことは可能でしょうか?』
このように、譲歩と交換条件をセットで提示することで、 Win-Winの交渉に持ち込めます」
カウンターオファーの提示
購入希望者からのオファーが希望に満たない場合、カウンターオファー(対案)を提示します。 これは単なる値段の提示ではなく、戦略的なコミュニケーションです。
効果的なカウンターオファーの作り方
- 1. 相手のオファーに感謝する
「ご購入の意思を示していただき、ありがとうございます」 と、まず肯定的な姿勢を示します。 - 2. 希望に沿えない理由を説明
感情論ではなく、客観的なデータ(相場、設備の価値など)を 用いて、なぜその価格では難しいかを説明します。 - 3. 具体的な対案を提示
「ただし、○○万円であれば可能です」と明確な数字を示します。 曖昧な表現は避けましょう。 - 4. 条件のセット提案
価格だけでなく、引き渡し時期や付帯設備など、 複数の条件を組み合わせた提案をします。 - 5. 回答期限を設定
「○日までにご検討いただけますか」と期限を設けることで、 交渉をダラダラと引き延ばさないようにします。
価格交渉の典型的なフロー

条件交渉のポイント
価格だけでなく、様々な条件面での交渉も重要です。 時には、価格よりも条件交渉の方が成約の決め手になることもあります。
引き渡し時期の調整
引き渡し時期は、売主・買主双方にとって重要な条件です。 この調整が上手くいかないために、成約に至らないケースも少なくありません。
引き渡し時期交渉のパターン別対応
| 状況 | 課題 | 解決策 |
|---|
| 買主が急いでいる | 売主の引っ越し準備が間に合わない | ・価格面で譲歩を引き出す ・一時的な仮住まいの費用負担を交渉 ・リースバック(売却後も一時的に居住)を検討 |
| 売主が急いでいる | 買主の都合で引き渡しが遅れる | ・価格面で譲歩する代わりに早期引き渡しを要請 ・手付金を増額してもらう |
| 双方とも余裕がある | 特になし | ・最も都合の良い時期で合意 ・他の条件交渉の余地として残す |
引き渡し時期の調整では、「時間価値」を金額換算して考えることが重要です。 例えば、3ヶ月早く引き渡すことで、その間の住宅ローン返済額や 賃料相当額を節約できる、といった具体的な計算をしましょう。
瑕疵担保責任の取り決め
瑕疵担保責任(契約不適合責任)は、売却後のトラブルを防ぐために 非常に重要な条件です。特に中古マンションでは、この点での合意が不可欠です。
瑕疵担保責任の設定パターン
- 3ヶ月間の瑕疵担保責任
一般的な中古マンション売買で最も多いパターン。 引き渡し後3ヶ月間は、隠れた瑕疵があった場合に売主が責任を負います。 - 瑕疵担保責任免責
売主の責任を免除する代わりに、価格を下げるケース。 築古物件や「現状有姿」での売買でよく使われます。 - 設備保証の付帯
専門の保証会社による設備保証をつけることで、 買主の安心感を高めつつ、売主のリスクを限定します。

瑕疵担保責任の交渉ポイント
「瑕疵担保責任の期間を短くする(または免責とする)代わりに、インスペクション(建物状況調査)を実施して、 現状の建物状態を明確にすることをお勧めします。 これにより、買主も安心でき、売主も予期せぬ責任を負うリスクが減ります。 ランディックスでは、信頼できるインスペクション業者をご紹介できますよ」
付帯設備の取り扱い
エアコン、照明器具、カーテンレールなどの付帯設備をどうするかも、 意外と揉めるポイントです。事前に明確にしておきましょう。
付帯設備の取り扱いチェックリスト
| 設備 | 一般的な取り扱い | 交渉のポイント |
|---|
| エアコン | 原則として残置 | 古い場合は撤去も検討 新しい場合は価値としてアピール |
| 照明器具 | シーリングライトは残置、 シャンデリアなどは撤去 | 高価な照明は撤去を明示 |
| カーテン・ブラインド | レールは残置、カーテンは撤去 | オーダーカーテンは 交渉材料になる |
| 食洗機・浄水器 | ビルトインは残置 | 新しい場合はアピールポイント |
| 家具・家電 | 原則として撤去 | 買主が希望すれば 残置も可能 |
付帯設備については、「付帯設備表」を作成し、 何を残して何を撤去するかを明確に文書化しておくことが重要です。 口約束だけでは後々トラブルの原因になります。
交渉の失敗パターンと対策
価格交渉では、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。 これらを事前に知っておくことで、同じ失敗を避けることができます。
よくある失敗事例
失敗パターン5選
- 失敗パターン1:感情的になりすぎる
値下げ要求に対して「こんなに良いマンションなのに失礼だ!」と 感情的に反応してしまい、交渉が決裂。
対策:冷静に、データに基づいて反論する。 一晩考える時間を設けるのも有効。 - 失敗パターン2:最初の値付けが高すぎる
市場相場を大きく上回る価格設定により、内覧すら来ない状況が続き、 最終的に相場以下で売却することに。
対策:適正な市場調査を行い、相場の105〜110%程度に抑える。 - 失敗パターン3:譲歩しすぎる
早く売りたい焦りから、買主の言い値でどんどん値下げしてしまい、 大幅な損失。
対策:事前に「最低価格」を決めておき、それを下回らない。 - 失敗パターン4:複数の買主候補を競わせすぎる
「もっと高く買ってくれる人がいるかも」と欲を出し、 結局すべての買主候補を逃してしまう。
対策:希望価格に近いオファーがあれば、積極的に交渉を進める。 - 失敗パターン5:情報開示が不十分
重要な情報(修繕履歴、近隣トラブルなど)を隠したため、 契約後にトラブルになり、損害賠償を請求される。
対策:ネガティブ情報も含めて、透明性の高い情報開示を心がける。
交渉決裂を防ぐ方法
交渉が決裂する主な原因は、「コミュニケーション不足」と「柔軟性の欠如」です。 以下のポイントを押さえることで、決裂リスクを大幅に減らせます。
交渉決裂を防ぐ7つのポイント
- 1. 常に誠実であること
嘘や誇張は必ず見破られます。信頼関係が何より重要です。 - 2. 相手の立場を理解する
買主にも事情があります。「なぜその価格なのか」を理解しようとする姿勢が大切。 - 3. Win-Winを目指す
一方的に勝とうとするのではなく、双方が満足できる着地点を探る。 - 4. 代替案を常に用意
価格が合わない場合でも、条件面で調整できる余地を残しておく。 - 5. 期限を明確にする
ダラダラと交渉を続けると、お互いの熱が冷めます。 適切な期限設定が重要。 - 6. 専門家(仲介業者)を活用
直接対決ではなく、仲介業者を通すことで感情的対立を避けられます。 - 7. 撤退ラインを決めておく
「この条件なら売らない」という撤退ラインを事前に決め、 無理な交渉は早めに切り上げる勇気も必要です。

決裂寸前からの逆転テクニック
「交渉が行き詰まったときこそ、『一旦休憩』を提案してみてください。 『今日はここまでにして、お互い一度持ち帰って検討しましょう』と。 冷静になる時間を持つことで、意外な解決策が見えてくることがあります。 実際、ランディックスで扱った案件でも、この方法で何度も成約に結びつけています」
成功事例とケーススタディ
ここからは、実際の成功事例をもとに、 どのような交渉が効果的だったのかを具体的に見ていきましょう。
高値売却に成功した事例
ケーススタディ1:港区のタワーマンション(売却価格:1億2800万円)
【物件概要】
- 所在地:港区芝浦
- 築年数:8年
- 専有面積:95㎡
- 査定価格:1億2000万円
- 当初希望価格:1億3200万円
【交渉の経緯】
- 第1週:1億3200万円で売り出し、2件の内覧
- 第2週:購入希望者Aから1億1800万円のオファー →「データに基づき1億2500万円を提示」とカウンター
- 第3週:Aは1億2200万円で再オファー。 同時期に購入希望者Bから1億2600万円のオファー
- 第4週:Bとの交渉を進め、 「引き渡しを1ヶ月早める」条件で1億2800万円で合意
【成功のポイント】
- 複数の購入希望者を同時並行で交渉
焦って最初のオファーに飛びつかず、複数の選択肢を維持 - 物件の強みを徹底的にアピール
タワーマンションの眺望、駅近立地、 充実した共用施設などを数値化して説明 - 引き渡し時期での譲歩
価格を維持する代わりに、買主の都合に合わせて 引き渡し時期を調整
結果:査定価格から6.7%高い価格での成約に成功。 売主様は大変満足され、ランディックスへの感謝の声をいただきました。
難航した交渉を成功に導いた事例
ケーススタディ2:世田谷区のファミリー向けマンション(売却価格:6200万円)
【物件概要】
- 所在地:世田谷区桜新町
- 築年数:22年
- 専有面積:78㎡
- 査定価格:6000万円
- 当初希望価格:6400万円
【交渉の経緯と課題】
- 課題:築年数が20年超で、 内装に古さが目立つため、なかなか購入希望者が現れない
- 第1ヶ月:6400万円で売り出すも内覧ゼロ
- 第2ヶ月:6200万円に値下げし、3件の内覧。 しかし「リフォーム費用がかかりすぎる」との理由で成約に至らず
- 第3ヶ月:ランディックスのアドバイスで戦略変更。 「リフォーム費用200万円を売主が負担」という条件を追加
- 第4ヶ月:ファミリー層の購入希望者Cが興味を示す。 価格5900万円+リフォーム費用負担を提案
【交渉の転換点】
ランディックスの担当者が、「リフォーム費用を値引きと考えるのではなく、『付加価値』として考えましょう」とアドバイス。 結果、以下の条件で合意:
- 売却価格:6200万円(値下げなし)
- 売主がキッチン・バスルームのリフォーム費用180万円を負担
- 買主は自分好みの内装を選べる(リフォーム業者は売主が手配)
【成功のポイント】
- ネガティブ要素をポジティブに転換
「古い内装」を「好きにカスタマイズできる」という価値に変換 - 実質的な値下げを避ける工夫
単純値引きではなく、リフォーム費用負担という形で 買主にメリットを提供 - 買主の真のニーズを理解
「安く買いたい」のではなく「新しい内装で暮らしたい」 というニーズを汲み取った
結果:実質価格は6020万円(6200万円-180万円)だが、 単純に5900万円に値下げするよりも、売主の満足度が高く、 買主も「自分好みにできる」と喜んで成約。Win-Winの交渉に。

成功事例から学ぶ共通点
「これらの成功事例に共通するのは、『価格だけで勝負しない』という姿勢です。 条件を組み合わせたり、相手のニーズを深く理解したりすることで、 単なる値引き合戦を避け、より良い条件での成約を実現しています。 ランディックスでは、このような創造的な交渉サポートを得意としていますよ」
ランディックスのサポート体制
マンション売却の価格交渉は、専門知識と経験が求められる高度なプロセスです。 株式会社ランディックスでは、売主様が最高の条件で成約できるよう、包括的なサポート体制を整えています。
ランディックスの価格交渉サポート内容
- AI査定による精緻な価格設定
最短1時間で、膨大なデータベースを基にした客観的な査定価格を算出。 適正な売り出し価格の設定をサポートします。AI査定完全ガイド - 経験豊富な交渉のプロがサポート
豊富な実績を持つ専門スタッフが、交渉戦略の立案から 実際の交渉まで、全面的にサポートします。 - 売却ダッシュボードでリアルタイム把握
内覧数、問い合わせ数、競合物件の動向などを リアルタイムで確認でき、適切なタイミングでの 価格調整判断が可能です。売却ダッシュボードの活用法 - 法的サポートも万全
契約書のチェックや条件交渉における法的アドバイスも、 提携弁護士を通じて提供可能です。
ランディックスの包括的サポート体制

ランディックスでは、単に「仲介する」だけでなく、売主様の利益を最大化するパートナーとして、 戦略的なアドバイスと実践的なサポートを提供しています。
まとめ:マンション売却の価格交渉で成功するために
この記事では、マンション売却における価格交渉について、 基本的な考え方から実践的なテクニック、成功事例まで、 包括的に解説してきました。最後に、重要なポイントを振り返りましょう。
価格交渉成功のための10のポイント
- 1. 徹底的な市場調査
適正な相場を把握することが、すべての基本 - 2. 3段階の価格設定
上限・希望・最低の3つの価格を事前に決定 - 3. 交渉材料の準備
物件の強みを明確にし、データで裏付ける - 4. 買主心理の理解
相手のニーズとタイプを見極める - 5. 感情的にならない
常に冷静に、データと論理で交渉する - 6. 価格だけで勝負しない
条件交渉も含めた総合的な判断 - 7. カウンターオファーの戦略的活用
単純な値下げではなく、創造的な提案を - 8. 期限の設定
ダラダラと引き延ばさず、適切なタイミングで決断 - 9. 専門家の活用
経験豊富な仲介業者のサポートを受ける - 10. Win-Winを目指す
一方的な勝利ではなく、双方が満足できる合意を
価格交渉は、マンション売却の最終関門であり、最も緊張する場面ですが、 適切な準備と戦略があれば、必ず良い結果につながります。 この記事で紹介したテクニックやポイントを参考に、 ぜひ満足のいく売却を実現してください。

最後に:ランディックスからのメッセージ
「マンション売却は、人生で何度も経験することではありません。 だからこそ、私たちランディックスは
『一生に一度の大切な取引』として、 全力でサポートさせていただきます。価格交渉でお悩みの際は、 いつでもお気軽にご相談ください。
売却査定フォームから、まずは無料相談をお申し込みください。 あなたのマンション売却を、成功へと導きます」
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