渋谷~中央林間(神奈川)を通る東急田園都市線の中でも名の知れた「三軒茶屋」や「二子玉川」の間に位置している桜新町は「サザエさん」の街として知られており、街を歩けば必ずサザエさんを目撃すると言っても過言ではないでしょう。また、駅前の旧246号沿いには八重桜、深沢方面には日本で初めて住宅街に作られたソメイヨシノの桜並木があり、春には満開の花が人々を魅了します。春には「さくらまつり」、秋には「ねぶたまつり」が開催され、地元のイベントも楽しめる街です。駅前の商店街は多くのお店が軒を連ねますが、三軒茶屋や二子玉川のような商業エリアではないため、駅から歩くとすぐに閑静な住宅地が広がる世田谷区らしい街並みが桜新町の特徴です。
新町の名は、この一帯が1658年 から1660年に開拓された農地で、武蔵国荏原郡世田ヶ谷村(彦根藩領)より分村し、世田ヶ谷新町村と名づけられたことに由来します。新町は、1912年から1913年にかけて、東京信託株式会社(現・日本不動産)により、関東初の高級別荘用地である「新町分譲地」が造成され、その際に現在の深沢七丁目・深沢八丁目に当たる開発地の通りにソメイヨシノの並木が設けられました。
桜新町の名称は、1968年に旧町名「新町」に「桜」を冠して桜新町となりました。
桜新町駅前通りは八重桜の桜並木が有名で、春にはさくらまつりが開催され、毎年3万人を超える人で賑わっています。
駅の西口・南口・北口のどこから出てもサザエさんの銅像が出迎えてくれる桜新町のおすすめスポットといえば、30年前に建てられた「長谷川町子美術館」。桜新町駅と長谷川町子美術館を結んでいる商店街「サザエさん通り」や駅周辺には、サザエさんに関連する看板やイラストが多く飾られています。